ノンピートのアイラウイスキーは何がある?公式がunpeatedと書く2蒸留所の4本
46.3〜50%ノンピートアイラ4本
答え
2蒸留所・4本
公式サイトがunpeated(ノンピート)と明記する2蒸留所から、仕様を確かめた4本
出典ブルックラディ公式・ブナハーブン公式の各商品ページ
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目次10章
ピートを使わないアイラウイスキーを定番から探すなら、ブルックラディとブナハーブンの2蒸留所です。どちらも公式サイトに「unpeated(ノンピート)」と明記しています。この記事では、公式ページで確認できた4本(ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ10年、同アイラ・バーレイ2014、ブナハーブン12年、同18年)を並べます。
度数は、ブルックラディの2本が50%、ブナハーブンの2本が46.3%です。4本とも公式ページに「非冷却濾過(non-chill filtered)」の表記があります。
選ぶ軸は2つあります。1つは度数で、50%のブルックラディと46.3%のブナハーブンに分かれます。もう1つは公式の香味の言葉で、ブルックラディには柑橘・花・桃などの果実が、ブナハーブンにはドライフルーツ・ナッツ・トフィーが並びます。年号のない定番から1本選ぶなら、クラシック・ラディ10年かブナハーブン12年です。
ピートの強さを示すppm値は、今回確かめた公式の商品ページに載っていませんでした。そのため当サイトは4本のppm値を書いていません。スモーキーなアイラはアイラウイスキーのおすすめ5本にまとめてあり、この記事はその反対側の話です。
公式がノンピートと書く2蒸留所から、仕様まで確かめたのは4本
| 銘柄 | 熟成 | 度数 | ピートについての公式の記述 | その他の公式表記 |
|---|---|---|---|---|
| ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ | 10年 | 50% | MALTING: Unpeated | 100%スコットランド産大麦・非冷却濾過・着色なし |
| ブルックラディ アイラ・バーレイ 2014 | 8年 | 50% | MALTING: Unpeated | アイラ島産の大麦のみ・非冷却濾過・着色なし |
| ブナハーブン12年 | 12年 | 46.3% | 「unpeated」のシングルモルトで知られると |
非冷却濾過・着色なし |
| ブナハーブン18年 | 18年 | 46.3% | Sherried, Spiced, Unpeated | 非冷却濾過・着色なし |
表の内容はすべて、各蒸留所の公式ページの記載です。ノンピートの系統にはほかに「Old Skool」「Yellow Submarine」なども並びますが、この記事では仕様を確かめた2本に絞りました。「アイラ・バーレイ」は蒸留年ごとのヴィンテージ商品で、公式ページに載っていたのは2014年蒸留のものです。いま店頭にあるかどうかは、この記事では確かめていません。
ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ10年は、50度のノンピート
公式サイトは、このシリーズを「Unpeated Islay single malt range(ノンピートのアイラ・シングルモルトの系統)」として並べています。商品ページの仕様欄は、製麦(MALTING)を「Unpeated」、熟成を「10 Aged Years」としています。度数については「スコッチで一般的な40〜46%ではなく50%で瓶詰めする」という趣旨の説明があります。
原料は「100% Scottish barley(100%スコットランド産大麦)」で、本土産・アイラ島産・有機栽培の大麦を使うと書かれています。「非冷却濾過」「着色なし」の表記も並びます。
公式のテイスティングノートの要点は次のとおりです。
- 香り: 熟した果樹の果実、トーストしたオーク、花。レモンの皮とオレンジ、アプリコット・マンゴー・桃、バニラとトフィー
- 味: なめらかで丸い口当たり。甘いオレンジ、砂糖漬けの皮、核果、モルト、トーストしたパン。マジパンやアーモンド、ゼラニウムとバラ、わずかな塩気
- 余韻: 控えめなミネラル感と花の香り。熟した核果と柑橘が残る
公式サイトでの現在の名前は「The Classic Laddie 10 Aged Years」です。通販で探すときは、商品名に10年の表記があるかを確かめてください。
日本ではレミー コアントロー ジャパンが、ブルックラディの缶ハイボール「ザ・ラディ・ハイボール」を2025年9月に発売しました。流通ニュースの記事は、この商品を「ノンピート」と紹介しています。
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アイラ・バーレイ2014は、島の大麦だけで造った8年
公式の「Islay Barley 2014」のページには、「8 AGED YEARS」「50% ALC./VOL.」と書かれています。説明には「アイラ島で育った大麦だけを使って蒸留した」とあります。大麦の産地として挙がる農場は、Coull、Rockside、Island、Mulindry、Cruach、Dunlossit、Craigens、Sunderlandの8つです。どれも蒸留所から11マイル以内にあると書かれています。
アイラ産の大麦であることと、ピートを使わないことは別の話です。公式ページはこのボトルを「ノンピートの、地元産シングルモルト」と呼び、仕様欄の製麦も「Unpeated」です。熟成に使う樽は主にファーストフィルのバーボン樽(80%)で、ワイン樽(15%)とシェリー樽(5%)を組み合わせていると書かれています。
公式のテイスティングノートには、香りに花・甘いモルト・桃・メロン、味にバニラとレモン・ナツメグ・トロピカルフルーツ、余韻に核果とバニラカスタードが並びます。加水すると、かすかな海の風味が出るという記述もあります。
公式サイトの同じ系統には、「Organic Barley 2012」「Bere Barley 2013」というボトルも並んでいます。この2本の度数や仕様は今回確かめていません。
ブナハーブン12年は、46.3度で余韻に海塩が出るノンピート
公式サイトによると、ブナハーブンは「iconic, unpeated Islay Single Malt Whisky(象徴的なノンピートのアイラ・シングルモルト)」で知られます。ほかのアイラの蒸留所と違う点として挙げられています。12年のページには「ABV 46.3%」「Non-chill filtered with no added colour(非冷却濾過・着色なし)」とあります。
公式のテイスティングノートの要点は次のとおりです。
- 香り: フレッシュで芳香があり、フルーティーでフローラル。ドライフルーツのヒント
- 味: 軽やかで果実味があり、ナッツのような風味と甘み、バニラとキャラメルのかすかな気配
- 余韻: 長く続き、豊かでフルボディ。海塩のヒント
海に面した蒸留所らしい塩気の言葉は、余韻にだけ出てきます。アイラで語られがちな、薬品のような香りやヨード、スモークという言葉は、この公式ノートにありません。
ブナハーブン18年は、同じ46.3度でシェリー樽の香味が前に出る
18年のページは、味の方向を「Sherried, Spiced, Unpeated」の3語で示しています。度数は12年と同じ46.3%です。公式ノートの要点は次のとおりです。
- 香り: ドライフルーツ、蜂蜜をまとったナッツ、トフィー、わずかなスパイス
- 味: まろやかなシェリー樽由来のナッツとドライフルーツ、リッチなオーク、トフィー、海辺での熟成に由来するわずかな塩気
- 余韻: ドライフルーツにスパイスと塩気のヒント
色について、公式ページは「rich mahogany(豊かなマホガニー色)」と書き、着色なしと明記しています。12年も18年も、公式の記述ではunpeatedです。価格は店や時期で大きく変わるため、この記事には書きません。
ノンピートでもアイラと呼ばれるのは、島の中で造られているから
流通ニュースの記事によると、ブルックラディ蒸留所はスコットランドのヘブリディーズ諸島にあるアイラ島の西海岸に位置します。クラシック・ラディ10年の公式ページは、原酒が熟成期間のすべてをアイラ島で過ごしたと書いています。
ブナハーブンの公式ページによると、この蒸留所はサウンド・オブ・アイラに面した最北の蒸留所です。1960年までは船でしか行けなかったとも書かれています。
ピートを使うかどうかと、アイラ島で造るかどうかは別の話です。この記事の4本はスモーキーでなくても、アイラ島の蒸留所のシングルモルトとして売られています。
公式ノートで比べると、ノンピート4本は果実・花・ナッツの言葉が並ぶ
| 銘柄 | 公式ページの香味の言葉(抜粋) |
|---|---|
| ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ10年 | 柑橘、花、アプリコット、桃、バニラ、トフィー、わずかな塩気 |
| ブルックラディ アイラ・バーレイ2014 | 花、甘いモルト、桃、メロン、バニラ、レモン、トロピカルフルーツ |
| ブナハーブン12年 | フルーティー、フローラル、ドライフルーツ、ナッツ、バニラ、キャラメル、海塩 |
| ブナハーブン18年 | ドライフルーツ、蜂蜜をまとったナッツ、トフィー、スパイス、オーク、塩気 |
上の表は、公式ページの言葉を並べただけです。柑橘や桃などの明るい果実の言葉が多いのはブルックラディの2本で、ブナハーブンの2本ではドライフルーツやナッツが目立ちます。「煙や薬品のような香り」という、アイラによくあるイメージの言葉は、どれにもありません。味の好みに合うかどうかは、この表からは言えません。
同じ蒸留所の名前でも、ピートのあるボトルが混ざる
ノンピートを選ぶときの落とし穴は、蒸留所の名前だけで決めることです。公式サイトから、次の2点が確かめられました。
- ノンピートの「ブルックラディ」と同じ公式サイトに、「ヘビーピート」の系統としてポートシャーロット、「スーパーヘビーピート」の系統としてオクトモアが並ぶ
- ブナハーブンの公式サイトには、フェス・アイラ(Fèis Ìle、アイラ島の祭り)2026向けの「An Cuan Garbh No.3」があり、味の欄に「Peated」と書かれている
公式の説明では、「An Cuan Garbh No.3」は蒸留所限定の15年もので、リフィルのシェリー樽で仕上げたピーテッドです。定番の12年や18年とは別の商品なので、ボトルの名前と「unpeated」の文字を確かめてから選んでください。
迷ったら、ピートの有無は商品ページの文字で確かめられる
度数や熟成年数は、ピートの有無とは別の数字です。確かめる手がかりは次の3つです。
- 蒸留所の公式サイトで、商品ページに「unpeated」と書かれているか
- 輸入元の説明に「ノンピート」とあるか
- 通販の商品名に、ポートシャーロットやオクトモアなど別系統の名前が入っていないか
ppmの数字は、公式の商品ページに載っていないことがよくあります。数字で比べたいときは、その値の出どころが蒸留所か輸入元かを先に見てください。
当サイトでは4本とも飲んでいません。この記事は蒸留所公式ページの記載を整理したもので、飲み比べの結果ではありません。スモーキーな側を知りたい場合は、アイラウイスキーのおすすめ5本の表で強さの違いを見比べられます。
この記事の出典
- ブルックラディ公式・The Classic Laddie 10 Aged YearsとIslay Barley 2014。熟成年数・度数・製麦・大麦の産地・テイスティングノートを確認しました。
- 同じく公式の一覧ページ・Unpeated Islay single malt range。ノンピートの系統と、ポートシャーロット・オクトモアの位置づけを確認しました。
- ブナハーブン公式・12年と18年、公式トップ。度数・unpeatedの記述・テイスティングノート・限定品のピートの表記を確認しました。
- 流通ニュース(2025年9月12日)。ザ・ラディ・ハイボールの発売と、蒸留所の所在地の説明を確認しました(取得日 2026年10月17日)。
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